筑波大学附属小学校(国)

URL/ http://www.elementary-s.tsukuba.ac.jp/

 

紹介ページ/  http://www.jyukennews.com/01s-shuto/s-shuto-019tukuba.html

 

 

〒112-0012

東京都文京区大塚3-29-1

TEL/03-3946-1391

 

◇アクセス

メトロ 茗荷谷駅 徒歩8分

学費

授業料(年):   0円

入学金: 0円 備考として・・入学時PTA入会金 約100,000円、後援会入会金等あり) 

 

その他:  給食費・教材費などを含め約100,000円/年、年会費約60,000円/年

昼食時飲料代:  

寄付金: 後援会費 年会費1万円 それ以上は任意

建学の精神

■教育目標

・人間として自覚を深めていく子ども

・文化を継承し創造し開発する子ども

・国民的自覚をもつ子ども

・健康で活動力のある子ども

教育の特色

本校は、筑波大学の附属小学校として初等教育に関する実験・実証的な研究を使命とする小学校です。

本校では、児童一人ひとりの個性を尊重し、人間性豊かな児童の育成を目指し、心身の発達に応じた教育を行っています。したがって、中学校受験のための特別な準備をする学校ではありません。

 

■特色 「研究の使命」

本校は筑波大学に附属し、初等教育の理論と実際について研究すること使命とし、その成果を一般小学校教育の参考に供する。

また、本校は教師希望の大学生や全国各地から派遣される現職の研修生に対して教育実習、研究実践の場として活用されている。

近年は世界各国からの参観者も多くあり、研究成果などの紹介を通して国際交流も行われるようになってきている。

 

■研究の公開

研究成果は年度内に2回、2日間ずつ、学習公開研究発表会(6月)初等教育研修会(2月)において公開している。 学習公開研究発表会は、研究主題のもとに研究発表、研究授業、研究協議、児童発表、各研究部門ごとの分科会などを行う。 初等教育研修会は、学習公開に続いて全国第一線の研究者を招いて、本校教官とともに初等教育における現代の課題を追究する。

 

■教科の指導

教科の指導は文化を伝承し伝達するとともに、新しいものを創造する能力を育てるうえで極めて重要な教育活動です。本校では過去の伝統を背景に、全教員が日夜研究に励み、全力を傾けて指導にあたっています。

指導の内容は、文部科学省の定める学習指導要領に準拠しながら、時代の進展にかんがみて、新しい指導内容をたえず開拓しつつ教育にあたっています。

指導の組織としては、学級担任制と併せて教科担任制も取り入れています。特に、社会・理科・音楽・図工・家庭・体育では、その教科を専攻している教員がほぼ全ての学級の指導にあたっています。

その他、研究の目的によっては他学級の児童を直接指導した上での研究も行われているので、児童は中学校や高等学校と同様に、各教科をそれぞれ専攻している教員の指導を受けることができます。本校の教育の目標は前述したとおりですが、その達成のために各教科の指導で特に留意していることは下記のとおりです。

・たくましく健康で安全な生活を営むのに必要な習慣や態度を身につけるように努める

・自主的・積極的な学習態度を身につけるようにする

・他人と協調し、協力して学習ができるようにする

・基本的・基礎的な学習内容が十分身につくように努める

・道徳・総合活動など有機的関連をもって指導するように努める

・家庭・社会・国家についての正しい理解と愛情を育てるように努める

・自ら考え、工夫し、創造する態度を身につけるようにする

 

■教育活動

○国語科

ことばの力を伸ばすことは生きる力を高めることです。人はことばで考え、ことばで他者とかかわります。本校の国語科は、読む・書く・聞く・話すのバランスのとれた授業を実践し、生涯にわたって、ことばを通して自分自身を人として高めていくことのできる人間を育てようとしています。また、本校の子どもたちは読書が大好きです。図書室には1万冊を越える蔵書があり、休み時間や放課後は子どもたちでにぎわっています。国語科では、本が好きで、いつでも読みたい本をもっている子どもに育てたいという願いをもっています。

 

○算数科

「あれっ!」「おかしいぞ!」「なぜだろう?」といった疑問を追究する中から、何か新しいものを見つけ、「へぇ~!」「なるほど!」「すばらしい!」といった算数のよさや美しさに感動する授業を目指したい。基礎的な知識と技能を身につけ、数学的に考える力をつけたい。「算数が大好き!」「考えることが楽しい!」という子どもたちにしたい。みんなで算数に取り組む中で、関わり合う楽しさ、みんなで創り上げていく楽しさも味わってもらいたい……そう考え、日々の算数授業に取り組んでいます。また、全国の先生方に、授業を公開したり、得られた知見を広めたりしていくことも一つの使命になっています。最近は、JICAや文部科学省の依頼を受け、アメリカや中南米、アジア諸国等、様々な外国の先生を受け入れたり、現地に出かけたりしながら研究の成果を本校から発信しています。

※算数教室:教室の壁面一杯に配置された棚には、ブロックや立体模型、あるいは巻き尺等、算数に関わりのある様々な教具が用意されています。普通教室より広い空間で算数的活動を楽しむことができます。

 

○理科

誰でも見たことがあるモンシロチョウ、カブトムシ、これらの昆虫も実際に育ててみると、たくさんの発見があります。だれもが毎日触れている水、空気、これらを使った実験をしてみると、たくさんの不思議が生まれます。実際に育ててみる、直接触れてみる、自ら試してみる。これが本校の理科授業の基本です。見慣れた生き物や、当たり前と思えることでも、じっくり観察してみると、新たな世界が見えてきます。子どもたちの好奇心に応え、追究意欲をかきたてるために何ができるのか、そうした考えに基づいて毎日の理科授業が行われています。自然は日々たくさんのことを語りかけてくれます。それに気づき、生かすことができる子どもの成長が願いです。

 

○音楽科

独立した音楽棟があり、一階は高学年、二階は低学年の授業を行っています。どちらの教室も半分くらいが木のフロアーになっており、合奏やからだを使った表現などの活動がゆったりと行えるようになっています。音楽の授業は、単に歌をうたったり、楽器を演奏したり鑑賞したりするだけではなく、曲をつくったり、音楽に合わせて振り付けをしたりといった創造的な活動を多く取り入れています。 また、「学校でなければできない音楽の教育」をモットーに、一人で楽しむだけの音楽ではなく、仲間がいるからできる、仲間がいるから楽しい音楽を子どもたちと一緒に考えています。音楽部が計画する、一週間、演奏家による生演奏を聴くことができる「音楽鑑賞週間」(隔年)も大好評です。

 

○図画工作科

クレヨンをぽきぽき折りながらも夢中になって描く子、絵の具だらけになりながら自分が好きな色をつくって絵筆を動かす子、語りかけるような真剣な眼差しで粘土を見つめ、その手から一心に形を生み出そうとする子、目の前に広がる美しい絵に歓声をあげて見入る子…。そんな素直で純粋な子どもたちの造形活動が展開されるのが図画工作の時間です。こうした活動を通し、自分から進んで、自分が考える色や形を、自分で様々に工夫しながら表現していく子どもたちを育てます。こうして造形的な表現力を豊かに育て、作品の出来不出来を超えた「自分らしく生きる力」という、素朴でありながらも一番大切な力を育んでいきます。

 

○体育科

体育科は、「附属小学校の3つの壁」と言われる学校行事と深く関わっています。三ツ頭(八ヶ岳)への登山、富浦での遠泳、運動会での組み立て運動です。どの壁も乗り越えることができるように、協力して頑張る心と体を低学年から継続して育んでいきます。対外的には、体育科教育の中心的な役割を担うべく大学の研究者との連携や各地の研修生の受け入れ、夏期研修会の実施といった研究・研修についても力を入れています。古き良き伝統を守りつつ、常に新しい体育授業の在り方を提案しています。

 

○道徳活動

道徳教育は、本校の教育目標を受け、目指す子ども像の道徳性を下記のように焦点化しています。

・かけがえのない自分を大切にする子ども

・相手の気持ちや立場を大切にしようとする心をもつ子ども

・自分と同じようにかけがえのない相手を大切にし、ともに生きていこうとする子ども

これらの子ども像の実現のために、各教科・総合活動・学校行事等、全ての活動において意欲的な指導計画が組まれています。 さらには、こうして行われた体験の中にある道徳的本質を子ども自らがしっかりと受け止め、深化し、補充し、統合して、人間としての自覚をより深めていくために、道徳の時間を設けて道徳教育の効果的な実りを期待しています。

 

○総合活動

子どもたちは総合活動の時間が大好きです。それは、自分たちが本当にやりたかったことに十分に取り組むことができるからです。そこには、なにごとによらず自分の頭で考え、自分の体を使い、問題の解決に取り組む主体的・創造的な子どもの姿があります。その中で子どもたちは仲間がいることの素晴らしさを感じます。仲間の励ましがあるから、いろいろな可能性に向けて挑戦している自分を発見するのです。総合活動は、そのような子どもの生きる喜びを実現してくれます。

本校では、昭和46年からこの総合活動の時間をつくり、これまで多くの実践を積み重ねてきました。現在では次のようなシステムで子どもたちは総合活動に取り組んでいます。

・テーマタイム…教師の提示する複数のテーマから自分が追究したいものを選択して活動します。自分らしい学びに夢中になれる時間です。

・きょうだいタイム…高学年と低学年が学級ごとに交流し、ともに活動していくもの。秋の遠足では、ペア学級で楽しい一日を過ごします。

・クラスタイム…子どもと担任の教員が一緒になってテーマをみつけ、さまざまな体験的な活動に楽しくいきいきと取り組んでいます。

 

■若桐会(PTA)の活動

○若桐会の役割と役員構成

本校のPTA活動は「若桐会」という名称で活発な活動をしています。児童や学校活動を援助するだけでなく、本校独自の使命である先駆的教育の実験・研究活動について協力をしています。

学校寮の管理運営、夏休み中の水泳学校の共催、備蓄食料の保管、防災訓練への協力、本校児童向け学用品の製作販売、文化活動の開催、広報誌の編集配布、文化祭の主催等、多様な活動が若桐会により運営されています。 また保護者は、児童の6年間在学中2年間はクラス役員として各担任教員の指示のもとで、クラスごとに教育活動のお手伝いをしています。

若桐会役員は、会長・会計・総務を中心として、各活動の企画立案をする十数名の総務と、活動を実行する各クラス1名からなる実行委員で構成されます。また教員4名も役員として加わっています。

 

○夏休み水泳学校の共催運営

7月下旬から8月上旬に開催される水泳学校では、真っ黒に日焼けした児童が毎日楽しく泳げるように、コーチの採用面接、教育研修、清掃準備等を学校と共催し、運営する活動を行っています。卒業生をコーチに迎え、教員と協力しながら児童の体力づくりを目的とし、指導にあたっています。

各学年最終日に行われる缶ジュース取りのイベントでは、きらきら輝く水しぶきの中で笑顔の眩しい児童に出会うことができます。

 

○児童の健康安全に関する対策

昨今、地震に代表される自然災害や児童を巻き込んだ犯罪が多発していますが、「安全」をキーワードとして、児童の身のまわりの環境整備からそのような災害時の備え・防犯警備までを、学校と協力しながら取り組んでいます。具体的には以下の対策を施しています。

①災害に備えた備蓄食料の保管・管理

②地域の消防等の機関と協力して、児童・教員・保護者を対象とした応急救命の講習会開催・防災訓練の実施

③専門警備会社への依頼を含む学校行事警備

 

■学校生活のQ&A

Q.通学が心配です、大丈夫でしょうか?

A.まずはランドセルを背負いながらの電車やバスによる通学ですから、何よりも体力が必要です。十分な睡眠と朝食をとらせるよう心掛けて下さい。 電車やバスの中、駅や道路でのルールを身につけておくことや、事故等で電車が遅れたり止まったりした時の対処法を教えることが必要です。 入学後1ヶ月は保護者が付き添って通学しますが、その後はひとりで通学することになります。学校には、同じ地域から通う子ども同士が顔見知りになれるよう通学分団という組織があります。そこで顔を合わせた上級生が優しく面倒を見てくれるでしょう。保護者等による車での送り迎えや、下校途中に習い事等の教室に直接通わせることは禁止しています。

 

Q.児童の安全についてどのような取り組みをされているのでしょうか?

A.部外者が無断で校内に侵入できないように警備会社に管理を委託しています。入校証を配布された保護者であっても、校内に入る場合には予め申請することを原則としています。児童のプライバシーの保護に関しても留意しています。 さらに緊急時には近隣の学校や関係諸機関と連携がとれるような体制を整えています。「子ども110番」にも加入していますので、何か困ったことが起きたら「子ども110番」のマークのある場所に駆け込むことができます。

 

Q.クラス編成が「組」ではなく「部」と呼ばれていると聞いていますが?

A.筑波大学附属小学校の前身である東京高等師範学校附属小学校の頃は、授業計画が各部単位で異なる編成になっていました。たとえば、ある部は男子のみで他の部は男女混成であったり、ある部は科学コースであったり、またある部は複数の学年による複式学級編成をとったりしていました。 このように、ひとつの学年が等質の「組」に分かれているのではなく、それぞれのクラスが異なる構成になっていたため「部」という名称を使用していたのです。学級編成では、どの「学年」ということより、どの「部」ということに重点が置かれていたため、「○部○年」と、部を先にする呼び方になっていました。現在は各部とも男女共学で等質ですが、呼称についてはこれまでの伝統を継承しています。

 

Q.制服やランドセルについて教えてください。

A.制服と帽子等は夏および冬用、各々男女別に学校指定のものを着用します。ただし、制服は通学時のみ着用し、校内では活動しやすいように運動服に着替えます。運動帽に、一部は黄、二部は緑、三部は紫、四部は赤のクラスカラーを採用しているのも学校の伝統の1つです。また、ランドセル(男女とも黒)や補助バック等も指定のものとなっています。

 

Q.日常の授業について教えて下さい。

A.本校は初等普通教育に関する実験・実証的な研究を使命としています。児童が楽しみながらもしっかり学習できるように、教員は工夫を凝らした個性豊かな授業を意欲的に展開しています。音楽や図工、体育、家庭科をはじめ、専門の教員が受け持つ時間が多いことも特徴の1つです。また、教員志望者や他校の現職の先生方に、公開授業や研究発表会、研修会等で広く門戸を開いています。 始業前(朝活動)や特定の日の放課後(居残り活動)に各種運動を行っていることも児童の楽しみになっています。

 

Q.3年間クラス変更がないと聞いていますが本当でしょうか?

A.その通りです。したがって1年から3年、4年から6年までのそれぞれ3年間は同じクラスメートと一緒に学習していくことになります。そのため各クラスが結束力を持ち、お互いを励まし合いながら、教員とともに後々まで記憶に残る個性溢れるクラスカラーを築き上げることになります。

 

Q.合宿や校外授業が多いそうですね?

A.3年生から山梨県八ヶ岳山麓の清里高原「若桐寮」で、クラスごとに合宿を行っています。児童はキャンプファイヤーや野外調理、登山、植物や星の観察、野生動物との出会い等、自然との触れ合いを通じて貴重な体験をすることができます。5年生は「雪の生活(スキー合宿)」、6年生は千葉県富浦海岸での臨海学校、さらには修学旅行があります。 また、都内に所有している農園での「野菜・果物の栽培および収穫」や、各教員が企画した個別行事等、多くの校外授業を実施しています。

 

Q.児童は全員水泳が上手だと聞いていますが?

A.卒業するまでには全児童が上手に泳げるようになります。6年生の夏休みには前述の水泳臨海学校があり、最終日には2kmの遠泳に挑戦し毎年全員完泳します。この遠泳を目指して、1年生の夏休みから若桐会と学校の共催で水泳学校が毎年実施されます。コーチは本校を卒業した先輩たちなので、児童に大変慕われています。

 

Q.附属中学への進学について教えて下さい。

A.附属中学に進学するには希望者が内部入学試験を受け、それに合格した者が進学します。進学相談の上、他校へ外部受験をする児童もいます。

 

Q.保護者の転勤に伴う転出と復学について教えていただけますか?

A.転出後、4年生修了時までに復学する旨の届出等、所定の事由を満たした場合に、復学可能となります。

 

Q.若桐会活動を中心とした保護者の参画が活発だと聞いていますが?

A.3年のうち1回、つまり児童の卒業までの6年間のうち2年間はクラス役員をしていただき、学校や若桐会主催の行事の企画や実施のために協力活動をしていただくことになります。 本校では教員と児童、そして保護者が三位一体となって学校活動をより良いものにさせていくものだと考えているからです。ただし近年、共働きの保護者が増加していることも事実であり、各自時間を調整しながら参加しています。大変だと思われるかもしれませんが、多くの保護者は児童のために学校に協力をしています。 この活動が楽しい思い出となる保護者も多いと伺っています。

 

Q.教材費、給食費、若桐会会費等の費用は年間どれくらいですか?

A.学費に関しては、給食費や教材費を含めて年間約10万円です。また若桐会会費に関しては新入生の場合、入会金約10万円、年会費約6万円です(平成20年度)。

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